【本気の人必見】アーティストになりたい?何者でもないあなたがアーティストになるには?

オーディション

はじめに

「いつか音楽で食べていきたい」
「大きなステージで、満員の観客の前で歌いたい」

もしあなたが、そんな夢を胸に抱いているなら、この記事が少しでも参考になれば幸いです。ただし、これは夢の素晴らしさだけを語る記事ではありません。むしろ、その夢を実現するために、まず知っておくべき厳しい現実についてお伝えするものです。

なぜなら、アーティスト(ミュージシャン)という道は、多くの人が想像する以上に険しいからです。「才能があれば、いつか誰かが見つけてくれる」――その考え方だけでは、成功を掴むのは難しいかもしれません。

この記事は、それでも「本気」で挑戦したいと願う、未来のあなたのために、現実的な視点を提供することを目的としています。

アーティストになるには、まず「個人事業主」という現実を知ることから

多くの人が見落としがちな点ですが、アーティスト活動は「夢を追う」ことと同時に、「音楽で事業を営む」という側面を持っています。あなたの音楽は商品であり、ファンは顧客とも言えます。このビジネスの視点を持つことが、活動を継続していく上で非常に重要になります。

収入源の厳しい現実:あなたの音楽活動から収益は生まれるか?

「音楽で食べていく」とは、具体的にどういうことでしょうか。収入源を分解してみると、その構造的な厳しさが見えてきます。

活動の生命線はライブと物販

駆け出しのアーティストにとって、主な収入源はライブのチケット代とグッズ販売の利益です。これらが活動を支える基盤となります。  

ストリーミング収益の現実

SpotifyやApple Musicであなたの曲が1回再生されて得られる収益は、約0.2円から1円にも満たないことがほとんどです。例えば、月に16万円の収益をストリーミングだけで得ようとすると、Spotifyで数百万回以上の再生が必要となり、これは多くのアーティストにとって非常に高いハードルです。  

CD制作と費用の問題

CDが以前ほど売れなくなった現代において、自主制作するには多額の費用がかかります。レコーディング、ミックス、マスタリングで数万円から数十万円。ミュージックビデオを制作すれば、さらに数十万円の費用が発生することもあります。これらの費用は、基本的に自己負担となります。  

注目すべきは、Tシャツが1枚売れた時の利益(例えば約1,600円)が、Spotifyで5,000回以上再生されて得られる利益に匹敵する場合があるという事実です。このことは、活動の初期段階でどこに力を入れるべきか、戦略を考える上での一つのヒントになります。  

活動に伴う支出:音楽活動には想像以上の費用がかかる

不安定な収入に対して、支出は継続的に発生します。リハーサルスタジオ代は月に数万円単位でかかりますし 、機材費、交通費、宣伝費なども必要です。これらを捻出するため、ほとんどのアーティストがアルバイトをしながら活動を続けているのが実情です。  

「週6日でアルバイトをしながら、夜中にスタジオで練習する」。これは特別なケースではなく、アーティストを目指す多くの人が経験する日常です。このような生活を続ける覚悟が求められます。  

最初の関門「ライブハウス」と、多くの人が直面する「100人の壁」

楽曲を制作し、練習を重ね、いよいよライブ活動が始まります。しかし、ここにも大きな課題が存在します。

「チケットノルマ」というシステム

ライブハウスのステージに立つためには、多くの場合、出演条件として「チケットノルマ」が課せられます。  

これは、例えば「チケット1枚2,500円、ノルマ10枚」といった形で提示され、この場合、バンドは25,000円分の集客責任を負うことになります。もしチケットが5枚しか売れなければ、不足分の12,500円を自己負担で支払う必要があります。このため、友人や家族にチケット購入をお願いしたり、金銭的な負担を負ったりすることも少なくありません。  

あるバンドは、ノルマの2万円を払ったにもかかわらず、観客が一人も来ずにステージで悔しい思いをしたという話もあります。対バン相手とその友人しかいないフロアに向かって演奏した経験を持つアーティストもいます。これらは、多くのアーティストが直面する現実の一端です。

なぜファンが増えないのか?多くのアーティストが直面する課題

「SNSのフォロワーは増えても、ライブの動員には繋がらない」 これは、多くのアーティストがぶつかる共通の壁です。

最初の大きな目標として、ワンマンライブで「100人」を集めることが挙げられます。音楽業界の事情を知らない人からすれば、小さな数字に聞こえるかもしれません。しかし、この「100人の壁」を越えることは、非常に難しい挑戦なのです。友人や家族ではない、純粋にあなたにお金を払ってくれるファンを100人作ること。10年以上活動しているバンドでも、ブッキングライブに毎回30人を動員できるだけで尊敬される、それがこの世界のリアルな感覚です。  

ファンが増えない理由の一つとして、多くのバンドが「練習に多くの時間を費やす一方で、ファンを増やすための活動が不足している」点が挙げられます。良い曲を作り、良い演奏をすることはもちろん重要ですが、それだけではファンは自然に増えません。自分たちの音楽をどうやって届け、ライブに足を運んでもらうか。そのための戦略と地道な行動が不可欠です。

ZEPP、そして武道館へ。大きな目標とその現実

ライブハウスの100人の壁を越えた先には、さらに大きな目標が待っていますが、その道のりは決して平坦ではありません。

数字で見る、目標までの距離:ZEPPや武道館に立つということ

ZEPP(キャパ約2,500人)

この規模の会場をワンマンライブで満員にするには、約7,000人規模の熱心なファンベースが必要になるというシミュレーションがあります。このレベルに到達すると、「音楽だけで生計を立てる」という道が現実的な選択肢として見えてきます。  

日本武道館(キャパ約10,000人)

多くのアーティストが夢見るこのステージ。単独公演を成功させるには、最低でも30,000人規模のファンベースが一つの目安になると言われています。

実際に武道館のステージに立つアーティストの顔ぶれを見れば 、彼らがそれぞれの音楽シーンでトップクラスの実績を積み上げてきた存在であることがわかります。「何者でもない」状態からそこへ至る道のりが、いかに長いかがうかがえます。

大きなステージへの道のり

実力だけで大きなステージに立てるわけではありません。新人アーティストの登竜門とされるフェスのオーディションは、合格率が1%未満という非常に狭き門です。ライブハウスで地道に集客力を証明し続け、業界関係者の目に留まり、人脈を築いていく…。それは、音楽的才能だけでなく、多くの努力と戦略が求められるプロセスなのです。

それでも、アーティストになりたいと願うあなたへ

ここまで読んでも、まだ挑戦したいという気持ちが変わらないのなら。
「やってみたい」という想いが、静かに燃え続けているのなら。
ここからは、そのための具体的なロードマップを考えていきましょう。

アーティストになるための現実的なロードマップ

ステップ1:思考の転換。「アーティスト=経営者」と捉える

練習室での時間と同じくらい、自分の音楽をどう届け、どうビジネスとして成立させるかを考える時間を持ちましょう。自分というアーティストをどう見せていくか、セルフプロデュースの視点が重要です。

ステップ2:具体的な目標設定。「100人の壁」を越える

遠い夢を見る前に、まずは目の前の具体的な目標に集中しましょう。それは、お金を払ってライブに来てくれるファンを100人作ることです。そのために何ができるか、日々の活動を見直してみてください。ファンが一人でも増える可能性のある活動に、時間とリソースを集中させましょう。

ステップ3:現実的な活動。音楽以外の収入源を確保する

音楽だけで生計を立てられるようになるまで、多くのアーティストがアルバイトをしています。それと並行して、自身の音楽スキルを活かした収入源を探すのも一つの方法です。音楽教室の講師 、他のアーティストのサポートミュージシャン 、作詞・作曲の提供など。これらは活動を諦めるための選択ではなく、音楽を長く続けるための現実的で有効な戦略です。

ステップ4:メンタルの強化。継続するための心構え

この道は失敗や批判がつきものです。大切なのは、そこから学び、改善し続ける「成長マインドセット」を持つことです。体調管理、スケジュール管理、そして何より、困難な状況でも諦めずに挑戦し続ける強い精神力。それらが、才能と同じくらい、あなたを支える力になるでしょう。

ジョバンニは武道館に立てる音楽事務所

ジョバンニは、“何者でもないあなた”が武道館に立てる音楽事務所です。
そのため、他の音楽事務所より「求める新人の条件」は厳しいかもしれません。

私たちは才能以上に「本気」を求めます。それは「絶対にやる」と言い切れる強い意志、自分の才能や環境を言い訳にせず行動し続けられる覚悟です。

また、心身ともに折れないタフさ、ファンや仲間への感謝を忘れず、音楽をビジネスとして捉え「与える人」になれる視点も欠かせません。

今の実力や実績は問いません。私たちが求めているのは、その熱量そのものです。トップアーティストとして成功したいと本気で願うあなたの挑戦を、ジョバンニは待っています。

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あなたにも、武道館のステージに立てるチャンスがあります!!

“何者でもない自分”でも、夢を諦めずに挑み続けるあなたをジョバンニは全力で応援します。