音楽事務所ジョバンニが怪しいと言われる3つの理由

ジョバンニ44フェス in 日本武道館 ジョバンニ

はじめに

音楽事務所ジョバンニは、他には無い運営方法から、「怪しい」と言われることがあります。

この記事は、その「怪しさ」の元になっている3つの主要な点である、①小規模な事務所でありながら武道館のステージを約束する点、②研修生に月30万円の報酬保証がある点、③特異な活動内容について、公式サイトに掲載済みの情報をもとに、外部のライターが「意見記事」として書いたものです。

理由1:「小さな事務所が武道館」— 壮大な約束の真意

疑惑のポイント:スケールと目標の不一致

まず、怪しいと言われる理由の1つ目は、業界の大手ではない音楽事務所のジョバンニが、「何者でもない」新人さんに対し、日本のアーティストにとって象徴的な舞台である日本武道館での公演を約束している点です。

小さな事務所の規模と約束の壮大さとの間に存在するこのギャップは、外部からは「実現不可能な虚言」あるいは「誇大広告」と見なされ、「怪しい」という評価の要因となっています。

ジョバンニの考え:目標ではなく「約束されたステージ」

しかし、ジョバンニにとって、この「武道館」は、一般的な事務所における「夢」や「目標」といった曖昧なものではありません。

武道館は“目標”ではなく、“最初から日程を押さえてある、約束されたステージ”として位置づけられています。実際に、ジョバンニは2024年3月6日に初の武道館公演を実現。2026年1月14日(水)に「ジョバンニ 44 フェス in日本武道館」の開催が決定しています。

このモデルの核心は、「逆」の発想にあります。通常、アーティストは有名になってから武道館のステージに立ちます。しかしジョバンニでは、まず武道館という最終地点の日程を先に押さえます。

この動かせない期限を設定することにより、そこに到達するために必要な「本気」の状態を作り出すのです。この“本気”こそが、「人生を変える唯一の鍵」であると信じているのです。

したがって、ジョバンニでは、武道館の約束は、成功した人への「報酬」として提示されているのではありません。それは、アーティストの「本気」を引き出すための、あらかじめ設定された「締切」であり、極めて高いプレッシャーをかける装置として機能しています。

この戦略は、通常のキャリアパスを望む人を除外し、このプレッシャーを「挑戦」として受け入れられる人材のみを選別するための、強力なフィルターとして機能していると言えるでしょう。

理由2:「研修生に月30万円」— 破格の報酬保証に隠された“覚悟”

疑惑のポイント:「うますぎる話」

2つ目の理由は、研修生(助走期間)の最初の3ヶ月間、月30万円(税込)の報酬が保証されている点です。アーティストがレッスン料などを自己負担することさえある業界において、実績のない新人に高額な報酬を保証することは、何らかの裏がある「怪しい」仕組みだと見なされるのも当然かもしれません。

ジョバンニの考え:立石社長の原体験と「先行投資」としての報酬

この報酬保証の理由には、立石社長の非常に個人的な原体験が深く関わっています。

立石社長自身、20代の頃にメジャーデビューを目指し、6年間にわたり毎日10時間以上のアルバイトをしながら音楽活動を続けた経験があります。その結果、貴重な若い時間のすべてを音楽に注げなかったという後悔が、現在の経営理念の根幹にあるのです。

立石社長は、オーディション参加者の9割以上が、アルバイトどころか自らお金を払って事務所に所属している現実に強い疑問を抱きました。

ジョバンニが提供する月30万円の保証は、この問題を根本的に解決し、「最初から夢に全集中できる環境をつくる」ために設計されたものなのです。

保証の「責任」:これは給与ではなく「応援のバトン」

ただし、これが「無条件の給与」ではないことは明確です。この報酬は、先輩アーティストやスタッフがファンや取引先から得た収益を“次世代の挑戦者への先行投資”として差し出すことで実現しています。

新人は「先輩たちの“応援のバトン”を受け取ってスタートを切る」ことになり、その「責任と覚悟」を感じることを強く求められます。この報酬保証制度は、実際には次のステップへの厳格な選別システムと連動しています。

所属アーティストの契約は3ヶ月ごとの業務委託契約であり、契約更新には「3ヶ月間の売上目標の達成」と「契約違反がないこと」という2つの条件が課せられています。

この報酬は、応募者の覚悟を試すリトマス試験紙でもあります。立石社長が「報酬もらえるから、とりあえずやってみよう」「武道館立ちたいから、とりあえずやってみよう」くらいの動機での応募を禁じているのは、そうした動機では3ヶ月の売上目標を達成できず、いずれ脱落するためです。

この環境を「責任」と捉え、3ヶ月間を死に物狂いで活動できる「本気」の人材だけが、このジョバンニのシステムを生き残ることができるのです。

理由3:「特異な活動内容」— 路上ライブやコンカフェの“リアル”

疑惑のポイント:地道すぎる活動

3つ目の理由は、ジョバンニ所属アーティストの活動内容にあります。トップアーティストを目指すにもかかわらず、活動の中心(日々の活動)はメディア出演やレッスンではなく、以下の3点に置かれています。

  • 路上ライブ(ストリート活動)
  • コンセプトカフェ「UP DRAFT」での接客・パフォーマンス
  • ライバー(ライブ配信)

これらは、一般的な「アーティスト活動」のイメージとはかけ離れており、地道で非効率な、あるいは負担を強いる労働ではないかという疑念を生んでいます。

ジョバンニの考え:「夢を叶える=日々の積み重ね」

ジョバンニの哲学は「夢を叶える=日々の積み重ね」であり、これらの活動は武道館という目標を達成するために極めて合理的に設計された仕組みなのです。

ジョバンニは、意図的にアーティストを「誰も立ち止まってくれない」状況からスタートさせます。路上ライブは、その過酷な環境で本当の魅力を磨き、「自分を本気で応援してくれる人」に出会う場として設定されています。コンセプトカフェは、接客やパフォーマンスを通じて「個性や表現力」を磨き、ファンを「拡大させていく場」です。

小規模な音楽事務所にとってマスメディアの力は期待できません。アーティスト自身が直接ファンと接触し、強固で熱量の高い草の根のファンベースをゼロから構築することが求められます。

これらの活動は、武道館という目標から逆算された、Direct-to-Fan (D2F) 型のマーケティングおよびセールス活動そのものなのです。

活動の「リアル」:アーティストブログより

では、アーティストたちはこれらの活動を「やらされている」のではなく、「自分たちの意思で」「本気で」、そして「楽しく」行っているのでしょうか。

この点について、アーティストブログが重要なヒントを与えてくれます。

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これらのブログからわかるのは、ジョバンニのシステムが、アーティストに「タフさ」を求めると同時に、その中で自ら「楽しみ」や「ビジネスとしての主体性」を見出すよう促し、実際にそれに成功しているアーティストが存在する、という事実です。

まとめ: “怪しさ”の正体は、旧来の常識を覆す“本気”のシステム

音楽事務所ジョバンニが「怪しい」と言われる3つの理由は、それぞれが独立したものではなく、一つの首尾一貫したシステム、旧来の業界の常識を反転させた高リスク・高リターンな戦略—の構成要素であることが明らかになりました。

  1. 「武道館の約束」は、欺瞞的な広告ではなく、アーティストの「本気」を引き出すためです。
  2. 「月30万円の報酬保証」は、その「夢への全集中」を可能にするための戦略的な投資です。
  3. 「特異な活動内容」は、メディアに頼らないD2Fモデルを構築する、そして必然的な実行手段(メカニズム)です。

この3つの柱はすべて、「本気」と「覚悟」という一点に集約されます。

ジョバンニの“怪しさ”の正体は、エンターテイメント業界の従来の常識と、ジョバンニが提示するラディカルなモデルとの間に生じる摩擦そのものなのです。

ジョバンニは「環境は提供する。でも、そこから這い上がるのは自分自身」と明言しており、ボランティアではないことを強調しています。

ジョバンニは、安易な道を求める人を誘い込む罠としてではなく、生半可な覚悟の人間をふるい落とし、ジョバンニの「本気」の投資に見合うだけの「本気」を持つ人材だけを引き寄せるための、透明性の高いフィルターとして機能していると言えるでしょう。

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あなたにも、武道館のステージに立てるチャンスがあります!!

“何者でもない自分”でも、夢を諦めずに挑み続けるあなたをジョバンニは全力で応援します。